1曲目『ここは地獄』は、人生の苦しみや葛藤を「地獄」にたとえつつも、それでも自分らしさを失わず、その苦しみを分かち合いながら進もうとする等身大の心情が、エネルギッシュなリズムに乗って響き渡る。続く『めまい』では、ハウス調のビートにオリエンタルなメロディが重なり、不安定に揺れる心や体、そして世界に対する違和感や疎外感が揺らぎながら表現されている。 3曲目『夢中』は、「夢中になる」という感覚が生み出す魔法のような空間を描き出し、現実の喧騒から逃れ、自分だけの時間に浸りたいという純粋で切ない願いを、どこか逃避的なシンセサウンドが柔らかく包み込む。最後の『くらし』では、Still Dreamsならではのレトロで温もりあるトラックに身を委ね、「欠けながら、変わりながらいこう」と、完璧を求めない優しい姿勢で歌いかける。共に変化を受け入れながら歩むパートナーシップへの深い愛情が、聴く人の心にそっと寄り添う一曲となっている。